クリエイター紹介　＜メー・チ＞　創業者　テー ヌ アウンさん

1. 自己紹介をお願い致します。

私の名前はテー ヌ アウンです。MAL-CHI（メー・チ）の創業者です。

2. この仕事を始めた理由は何ですか？

服やかばんなど、コットンで作られている様々なものを愛してやまない気持ちで始めました。
布を作る時の機織りの技術はミャンマーの伝統的な技術だし、その技術を守るべきだと思っています。そして、コットン商品を作ってくれるクリエイターたちを尊敬しており、大事にしなければいけないと思っています。
なので、私たちMAL-CHIはローカルの機織り職人・クリエイターたちに仕事のチャンスも作りたいし、ミャンマー産のものがもっと市場で認められるように目指しており、その目的で始めました。

3. 何年くらいこの仕事をしていますか？

2020年10月に創業しました。現在はMAL-CHIとしては、ミャンマーの中部や北部の地域で作られた、オーガニックなコットン商品をメインに販売しています。
コットンで作られた服（男性用も女性用も）、ストール、ショール、スカーフ、ブランケット、ハンカチ、カバンなどを販売しています。
将来的には、オーガニックな商品で、かつ、今までにない新しいデザインで品質の良いものを作ることができるように頑張っています。

4. これまで事業を続ける中で、困難なことがありましたか？

たくさんあります。品質面で技術的に弱いところを改善していくことと、機織り職人が減っていることがメインの問題です。
オーガニックの商品は自然に委ねられるので、出せる色合いに限りがあったり、手作りなので数も多くできないし、1つ作るのに予定以上に時間がかかってしまうこともあります。
市場では様々な色やデザインが求められて、機械で作られている競合品が大きく扱われていく中で、手作りの仕事のチャンスが減ってしまっています。
加えて、ミャンマーの政治の問題があって、染め場や機織りする職場が使えなくなってしまったりという問題があります。

5. これはどんな商品ですか？

このショールはエコプリントの技術を使って作りました。手作りで作ったコットンのストールに、実際の葉っぱを押し付けて、葉っぱから出た色を布に残して作ったものです。

6. 商品の素材や作り方で、一番大事にしていることは何ですか？

一番大事なのは、使っている葉っぱです。使用する葉っぱの選定を間違えると、水で洗うたびに色が落ちてしまうので、ちゃんと色が残る葉っぱや花を選ぶことがこのショールを作るために大切なことです。

7. 日本や海外のお客様にどのようなシーンで使ってほしいですか？

正直にいうと、日本や海外のお客様がどのようなシーンでこの商品を使っていただけるのか想像ができないです。ですが、この商品は身につけているとナチュラルな印象を持たせてくれるものなので、自然が好きな人や1日仕事をして疲れた人が、この商品を使うことで少しでも癒しを得られればいいな、と期待しています。

8. 自分が作った商品を外国でも購入してもらえるのということを聞いてどんな気持ちですか？

自分たちが作ったものをミャンマーだけじゃなくて、海外でも使ってもらえることがとても嬉しいです。私だけじゃなくて、この商品を一緒に作っている機織り職人、染めているクリエイターの女性たちの代表としても嬉しさを感じます。
私はこのMAL-CHIというブランドを作った目的にもあるように、もっとミャンマーの地方のクリエイターたちに仕事があるようにしたいので、海外からこういう風に買ってくださることが嬉しくて、もっともっとがんばりたいと思います。

9. 日本人にあなたがお勧めしたいミャンマーの良い製品があれば教えて下さい。

ミャンマーの昔の王族などが使っていた、ミャンマー語では「チェイ」と呼ばれる柄の布商品を紹介したいです。（日本語でいうと幾何学模様のようなもの）
伝統的な柄なので、ミャンマーとしても特別な商品ですし、海外の商品と比べてもオンリーワンの珍しいもの（海外から見ると新しいデザインのもの）と思っていただけるかなと思います。

10. 最後に買ってくれるお客様に一言お願いします。

最後にMAL-CHIの商品を買っていただけるお客様1人1人に対して、感謝の気持ちをお伝えしたいです。
お客様が買ってくださったこのストールは、ただのショールではないということもお伝えしたいです。このストールは、ミャンマーの地方のクリエイターたち1人1人の作ったアートです。
この商品が人気になり、売れるたびに、クリエイターたちのサポートになるので、ただ購入いただいたというだけでなく、仕事の機会も作っていただけているということをお伝えしたいです。