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2025/05/09 10:30

ピンウールウィン(Pyin Oo Lwin)は、ミャンマーのシャン州に位置する標高約1,000メートルの高原都市です。かつてイギリス植民地時代には避暑地として開発され、その面影を今も色濃く残す美しい街並みと、年間を通して過ごしやすい涼やかな気候が魅力です。花と緑が豊かで、「花の都」とも呼ばれています。


 歴史と文化:イギリス植民地時代の面影
ピンウールウィンは、19世紀末にイギリス軍の駐屯地として開発され、「メイヨー(Maymyo)」というイギリス風の名前で呼ばれていました。避暑地として整備され、イギリス人たちの別荘や公共施設が建てられました。現在でも、コロニアル様式の建物が数多く残っており、異国情緒あふれる雰囲気を醸し出しています。
特徴的な建築物: レンガ造りの邸宅、時計台、教会など、当時の建築様式を今に伝える建物が点在しています。これらの建物を巡るだけでも、歴史を感じることができます。
馬車: ピンウールウィンの街の象徴の一つが、観光客向けの馬車です。のんびりと馬車に揺られながら、街の風景を楽しむのは格別です。
自然と景観:花と緑の楽園
標高が高いため、年間を通して涼しく過ごしやすい気候は、多様な植物の生育に適しています。街中には美しい庭園や公園が多く、四季折々の花々が咲き誇ります。

カンドージー植物園(National Kandawgyi Botanical Garden)

広大な敷地を誇る国立植物園で、ミャンマー国内の様々な植物だけでなく、海外の珍しい植物も栽培されています。美しい花壇や池、森林があり、散策やピクニックに最適な場所です。特に12月には花祭りが開催され、多くの人で賑わいます。

ピーケー滝(Pwe Kauk Falls)

 自然豊かな場所にある美しい滝で、地元の人々の憩いの場となっています。滝周辺には、お土産物屋や軽食を提供する店もあります。

洞窟寺院(Peik Chin Myaung Cave)

 自然の洞窟を利用して造られた寺院で、内部には多くの仏像が安置されています。神秘的な雰囲気が漂う場所です。
ゴルフ場: かつてイギリス人によって造られた歴史あるゴルフ場があり、美しい自然の中でゴルフを楽しむことができます。

人々と暮らし:穏やかな時間が流れる街

ピンウールウィンの人々は、一般的に穏やかで親切です。農業や観光業に従事する人が多く、のんびりとした時間が流れています。市場では、新鮮な野菜や果物、地元で作られた手工芸品などが売られています。

観光のヒント

アクセス:マンダレーから車で約2時間程度です。鉄道も利用できますが、時間がかかる場合があります。
交通手段街の中心部は徒歩で回れますが、郊外の観光地へはタクシーやバイクタクシー、馬車などを利用すると便利です。
宿泊施設イギリス植民地時代の建物を改装したホテルや、近代的なホテルなど、様々なタイプの宿泊施設があります。
食事地元のシャン料理や中華料理、インド料理などが楽しめます。高原野菜を使った料理もおすすめです。
ベストシーズン年間を通して比較的過ごしやすいですが、乾季(11月~2月頃)が最も快適なシーズンと言えるでしょう。

おわりに

ピンウールウィンは、歴史的な建造物、美しい自然、そして穏やかな人々の暮らしが調和した魅力的な街です。涼やかな気候の中で、花々を愛でながら、ゆったりとした時間を過ごしたい方にはぴったりの場所と言えるでしょう。ミャンマーを訪れる際には、ぜひピンウールウィンにも足を運んで、その魅力を肌で感じてみてください。