2025/05/16 11:00
ミャンマーには国土の大部分を占める山岳地帯があり、いくつかの主要な山脈によって形成されています。これらの山脈は、国の地理や文化に大きな影響を与えています。主要な山脈は以下の通りです。

アラカン山脈 (Rakhine Yoma)
ミャンマー西部を南北に長く伸び、ラカイン州とマグウェ地域、およびサガイン地域の一部を隔てる自然の境界となっています。
インドのアッサム州の山々から続き、南はアンダマン海に沈み、アンダマン諸島やニコバル諸島の島々を形成していると考えられています。
比較的険しい山々が連なり、交通の障壁となってきました。


シャン高原 (Shan Hills)
ミャンマー東部に広がる広大な高原地帯で、標高が高く、涼しい気候が特徴です。
地形は穏やかな丘陵地帯から険しい山々まで変化に富み、多くの河川の源流となっています。
タイやラオスとの国境沿いに位置し、多様な少数民族が暮らしています。

カチン山脈 (Kachin Hills)
ミャンマー最北部、カチン州に位置し、ヒマラヤ山脈の南東端をなす山塊です。
東南アジア最高峰であるカカボラジ山(Hkakabo Razi, 5,881m)を含む、ミャンマーで最も高い山々が連なります。
深い森と険しい地形が特徴で、手つかずの自然が多く残されています。

チン丘陵 (Chin Hills)
ミャンマー西部、チン州に位置し、インドとの国境沿いに広がります。
アラカン山脈の北方に連なる山々で、比較的高く険しい地形です。
多様な動植物が生息し、チン族をはじめとする少数民族が多く暮らしています。

バゴー山脈 (Bago Yoma)
ミャンマー中央部を南北に伸びる、比較的標高の低い山脈です。
エーヤワディー川とシッタウン川の間を走り、歴史的には貴重なチーク材の産地として知られていました。

おわりに
他の山脈に比べてなだらかな丘陵地帯が多いです。
これらの山脈は、ミャンマーの地形を特徴づけ、地域ごとの気候、生態系、そして人々の暮らしや文化に大きな影響を与えています。
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