2025/06/13 12:00
黄金のパゴダが輝く国、ミャンマー。その豊かな歴史と文化の陰には、手つかずの自然が息づく壮大な風景が広がっています。特に、雨季(6月~10月頃)には、豊富な水が山々を流れ落ち、各地に点在する滝が息をのむような美しさを現します。
今回は、ミャンマーの様々な州から、訪れる価値のある魅力的な滝をご紹介します。それぞれの滝が持つ個性と、そこに至るまでの冒険に思いを馳せてみましょう!
1. モン州:ジンチャイッ滝 (Zin Kyaik Waterfall) と ジョウンジョウンジャー滝 (Jone Jone Kya Waterfall)
ミャンマー南部に位置するモン州は、美しい海岸線と素朴な田園風景が魅力です。ここには、地元の人々に愛される滝がいくつか存在します。
ジンチャイッ滝(Zin Kyaik Waterfall)
場所: モン州ズィンチャイッ特徴: モン州を代表する滝の一つで、州都モーラミャインからも比較的アクセスしやすい場所にあります。雨季
には水量が豊かになり、迫力満点の水しぶきが舞い上がります。滝壺周辺は水遊びを楽しむ地元の人々で賑わい、ピクニックにも最適な場所です。周囲の緑豊かな景色と相まって、心安らぐひとときを過ごせるでしょう。
ジョウンジョウンジャー滝(Jone Jone Kya Waterfall)
場所: モン州ムドン
特徴: ジンチャイッ滝と同様に、モン州にある美しい滝です。比較的訪れる人が少ないため、より秘境感を味わいたい方におすすめです。静かな自然の中で、ゆったりと滝の美しさを堪能できます。

2. マンダレー地方域/シャン州:ダットゥジャイ滝 (Dattawgyaik Waterfall)
ミャンマーの古都マンダレーから少し足を延ばした場所、涼しい高原都市ピインウールウィン(Pyin Oo Lwin)の近くには、壮大なダットゥジャイ滝があります。ここは、その規模と美しさから「ミャンマーのナイアガラ」と称されることもあります。

ダットゥジャイ滝(Dattawgyaik Waterfall)
場所: マンダレー地方域アナセカン(シャン州との境界近く)
特徴: 複数の段差を流れ落ちる巨大な滝で、特に雨季にはその水量と迫力に圧倒されます。滝壺までは比較的長いハイキングコースを歩く必要があり、道中では豊かな熱帯植物や鳥のさえずりを楽しむことができます。滝の全景を見渡せる展望台もあり、絶景をバックに写真を撮るのもおすすめです。ピインウールウィンからの日帰り旅行に最適です。

3. カイン州:キョウン・タウ・ワ滝 (Kyone Htaw Waterfall)
カイン州は、独特のカルスト地形と豊かな民族文化が魅力の州です。ここには、透明度の高い水が美しい滝が点在しています。

キョウン・タウ・ワ滝(Kyone Htaw Waterfall)
場所: カイン州(ヤンゴンからのアクセスも比較的近い)
特徴: エメラルドグリーンの透明度の高い水が特徴の滝で、特に美しいことで知られています。流れは比較的穏やかで、泳いだり水遊びをしたりするのに適しています。周囲のジャングルと一体になった神秘的な雰囲気があり、まさに「隠れた秘宝」と呼ぶにふさわしい場所です。

おわりに
滝を訪れる際の一般的なヒント
- ベストシーズンは雨季! ミャンマーの滝は、乾季には水量がかなり減ってしまうことがあります。最もその美しさと迫力を楽しめるのは、**雨季(6月~10月頃)**です。ただし、大雨の後などは増水や道がぬかるむ可能性があるので、現地の情報を確認することをおすすめします。
- 服装と持ち物:
- 濡れても良い、速乾性の服装
- 滑りにくい履物(ウォーターシューズやトレッキングシューズ)
- タオル、着替え
- 防水バッグ(貴重品やカメラのため)
- 虫よけスプレー、日焼け止め、帽子
- 飲み物、軽食
- 交通手段: 地方の滝へは、主に車やバイクをチャーターして向かうことになります。道路状況は場所によって異なるため、事前に確認し、信頼できるドライバーを利用しましょう。
- 自然を大切に: 訪れる際は、ゴミは必ず持ち帰り、自然環境の保護に努めましょう。地元の文化や慣習を尊重することも忘れずに。
ミャンマーの滝は、その土地ならではの自然の美しさと、そこに暮らす人々の生活を垣間見ることができる貴重な体験です。次回のミャンマー旅行では、ぜひ黄金のパゴダだけでなく、これらの神秘的な滝も旅のリストに加えてみてはいかがでしょうか? きっと新たなミャンマーの魅力に出会えるはずです!
photo crd